【禅聴者ブログ】聴き方も多様性

聴く専門家禅聴者冨ヶ原です。

 

人の話を聴くとき「うん、うん」と言葉を発したり頷いたり
都度、相槌を打ちますよね。

 

傾聴の視点でいえばそれが「あなたの話をしっかり聴いていますよ」という

サインになるのでしょう。

 

しかし米国ではどうでしょう。

 

同じように相手の話を聴くとき、言葉や頷きで都度相槌を打つと
うるさがれることがあるようです。

 

確かに米国の方同士の会話を見ていると、聴く方はそんなに都度相槌を打ってはいません。
かといって話を聴いていないわけではありません。
話し手にとっても、ちゃんと話を聴いてくれているのか不安に思うこともないのです。

 

日本人からしたら相槌が少ないと「話を聴いてくれているのかな?」と不安になることでしょう。

 

カルチャーの違いといったらそれまでですが、相槌があってもなくても
「聴いている」「聴いてもらえている」ということには違いがないのはなぜでしょう。

 

一つ思うことは、聴く力はやはり
テクニカル的な所の問題ではないということ。

 

私自身、話を聴いているとき無心で没頭していると
「うん、うん」と言葉も頷きもしないときがあります。
そんな時でも話し手の方が、不安がって話を止めたり表情が変わることはありません。

 

「聴く」ということは、「互いに吸い込まれている状態」という表現が近いように感じます。

 

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